2010年9月11日土曜日

解りにくくなったなー

最初に改正版のJIS原案を見た時は「わーー、解りにくい」というのが実感だった。

 中卒とはいえ、曲がりなりにもこの世界に入って10年になるが、その私が思わず「こりゃ大変だ」と思うという事は、普通の人にとっては、もっとだったと思う。

私がJISを作った時には、まだまだ認知されていなかったアクセシビリティを、本当に困っている人の為に一歩でも進めばとの思いで「とにかく作る時に何をすればいいのか」と言う作成方法を中心に考えて、少しアバウトでも進むキッカケにしたいと思いだった。

想いは、この6年で少しは進んできたとは思っている。改正版が出て、明確化された事によって、確かにJIS準拠する事で差別化は図れるとは思うが、準拠させるための時間やコストが増す事は避けられない。

テキスト中心のサイトならば何とかできるが、新しい技術を使ったアトラクティブなものが増えてきている最近の動向を考えると、「う~~ん」とため息が出そうだ。

制作者は、これまでも上司からは、アクセシビリティに配慮して、「そんな事にお金や時間を使って、いくら売り上げが上がるんだ!」「実際に障害者がどれだけ使っているんだ!」「障害者に下手に関わると面倒だからやめとけ!」等々。ましてやこの経済不況の時に、厳格になった改訂版のJIS規格が本当にアクセシビリティを進める事になるのか?。かえって阻害してしまうのではないかと考えてしまう。

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